タイトル：｢People wound people ～畳の上で起こっている事～｣
素材：FRP、TV、新聞、など
制作年：2005年
床には、人の形をしたものが敷き詰められている。テレビや新聞を置き、部屋のような空間をつくっている。来場者は、その中に入ることができ、テレビや新聞を見ることができ、お茶も飲める。
この作品ができた時期、311があったりしたし、テレビや新聞は、毎日残酷な事件が起きていた。 そのことを知りながら、私は何事もなかったように暮らしている。ニュースの中の世界と、自分の見ている世界とにギャップがあり過ぎて、どこかリアリティがない。現実に起きていることが一番リアルなことだと思っていたが、そうではないように感じる瞬間がある。幸せに暮らしている私達は、実は毎日人を知らず知らずに傷つけたり、無視しているように感じていた。