パソコンが突然動かなくなり、過去のデータが取り出せなくなったことが何度かある。その都度バックアップの重要性を痛感し、しばらくの間はバックアップをマメに取るが、すぐに面倒になってやらなくなる。そして、またある日突然、パソコンは動かなくなるのだ。
そう。また僕は作品データをいくつか葬ってしまった。以下、その復旧メモだが、普段からバックアップをしておくことが、一番重要なのは変わりない…。
最初にコピーする
動かなくなったパソコンのハードディスクを取り外し、別のパソコンに繋ぐ。ハードディスクが物理的に壊れていなければ、クローンコピーできるはずだ。
(※僕は前に壊れた時に、以下のソフトなどを使ってコピーしてます。僕は、Acronis True Image2021永続版というソフトを使用してますが、永続版と書かれていても、2025年版などにはアップデートできません。永続利用できますが、アップデートには年毎購入しないといけないようです…。)
アクセス権が無くて開くことができない

以前から上記の方法で、データをコピーすることはできていたが、この後の作業でいつも困っていた。アクセス権が無いので開くことができないというエラーが出るファイルがあったからだ。こうなると、そのままではファイルを削除することもできなくなる。
ファイルを右クリックし、プロパティから新たな管理者を登録、アクセス権を与えることでファイルを開くことができるようになる。しかし、この作業をファイル一つ一つに行うのは大変だ。何千枚も写真がある場合など、途中で心が折れて諦めてしまっていた。大切な作品データや写真のデータ等を、こうして失ってきた。
しかし今回、一括でアクセス権を変更できる方法が分かったので、ここにメモしておく。
一括でアクセス権を変更する方法
①Windows PowerShellを管理者権限で開く。
まずは、Windowsのタスクバー左にある検索窓にPowerShellと打つ。Windows PowerShellが見つかるので、右クリックから「管理者として実行」で開く。
②takeownコマンドで、ファイルやフォルダの所有者を追加。
PowerShellに、以下のコマンドを入力することで、指定したフォルダやファイルの所有者が、現在使っているパソコンのユーザーに変更される。
【オプション】
/rは、サブディレクトリも含めるかの指定。
/d Yは、自動で変更しますと答えてくれる設定。
takeown /f "URL" /r /d Y

URLに入るのは、以下の画像にあるようなファイルの場所を表すアドレスだ。右クリック→プロパティ→セキュリティで表示されているオブジェクト名の所をコピペしよう。

③icaclsコマンドで、所有者にアクセス権限を付与
次に、②で指定した所有者に、アクセス権限の付与を行う。所有者にしただけでは、ファイルは開けないと思うので、以下のコマンドで、アクセス権を所有者に与える(ややこしい)。
ユーザー名の所を、自分のユーザー名にするが、これは、②で表示されるユーザー名だ。
【コマンド説明】
/grant ユーザー名:F フルアクセス権をユーザーに付与。
/t サブディレクトリも変更。
/c エラーが出ても無視。
icacls "URL" /grant ユーザー名:F /t /c

↓

結局、バックアップが大事!
以上の方法でアクセス権を変更すると、数秒で「1435個のファイルが正常に処理されました。」との案内が表示された。一瞬でアクセス権を変更できる。いちいちひとつずつファイルのプロパティを開いて変更していたことを考えると信じられないスピードだ。
上の画像を見たら分かるが、ダウンロードフォルダのアクセス権を回復させている。元データは飛んでしまったが、メールでやりとりしていた時のデータが、ダウンロードフォルダに少しだけ残っていたため、いくつか復元できるデータがあったのだ。
いずれにせよ、バックアップが大切ですね…。